①頸肩腕症候群

こんにちは!

突然ですが・・・

「症状」と「病名」の違いってわかっていますか? 私はこの治療者としての道に入った19歳の頃は区別がついていませんでした。

鍼灸の専門学校で勉強していくうちにわかって来ましたが・・・

皆さんが、来院されて訴えられるのは「症状」です。その中でも多くは「肩が痛い」「首が回せない」「腰が急に痛くなった」「歩くと膝が痛い」・・・などですが、圧倒的に、首肩の症状と腰の症状を訴える方が多いです。

実際に「国民生活基礎調査」」の結果からもわかります。H25、H28どちらとも調べてみました・・・

有訴者(病気や怪我などで症状を訴える人)率で、女性の第一位肩凝り、第二位腰痛。男性では第一位腰痛、第二位肩凝りという結果でした。

これは、皆さんがよく訴えられる「症状」について国が調べた結果です。

病院ではその「症状」だけではなく、様々な情報を更に調べて(検査)その症状を感じさせている原因=「病名」を診断して教えてくださいます。

例えば・・・Aさんの「肩が凝る」という症状の原因は、「頚椎症」という病気です。 Bさんの「腰が痛い」という症状の原因は、腰椎の「分離すべり症」という病気です。といった具合です。

その「病名」について少しずつですが、これから皆さんと一緒に勉強していこうと考えています。ぜひお付き合いをお願い致します。

では記念すべき最初の症状は、男女共に訴えることの多い「頚部、肩上部、上肢部の不快症状」を取り上げてみたいと思います。私も28年間このような仕事に従事していますが実際に悩んでみえる方が多くあります。

その中でたくさんある「病名」をいくつかあげて特徴となることを書き出していきます。

まずは「頸肩腕症候群」です。

どんな症状で、何歳ぐらいの方に多いのかなど皆さんとシェアしていきますね。

 頸肩腕症候群

【症状】

頚部・肩上部などのこり感、痛み(鈍痛感)、脱力感などの不定愁訴

たたし、頚椎、肩関節、神経、脈管などの疾患は除くもの。

自律神経系の関与が考えられる。

【好発年齢】

15歳〜55歳

【特徴】

パソコンを使うデスクワークの人、流れ作業で手を使う人に多い

器質的変化のかくにんが困難。

作業姿勢、作業継続時間が大きく関与していることが多い

【病院などでの治療法】

1、保存療法

①頚椎の安静:頚部の伸展位を取らないよう指導(自己管理)・カラー使用

②牽引療法

③薬物療法:消炎鎮痛剤と筋弛緩剤

④その他

2、手術療法

今日は以上となります。このような感じで、色々な病気について勉強していこうと思います。これから続けていきますのでよろしくお願いします。

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